公募された11種の次に示す凍結抑制舗装は、すべてNETIS登録されているものである。
① ゴムパウダ型凍結抑制舗装 ((株)佐藤渡辺)
② ザベック工法 (世紀東急工業株)
③ ク゛ルービングウレタン工法 (鹿島道路(株))
④ アイストール (オサダ技研)
⑤ アイスクラッシュベイブ (大成ロテック(株))
⑥ アニメウレタン舗装 (日本道路(株))
⑦ アイスインパクト (福田道路(株))
⑧ ゴムロールド((株)NIPPO)
⑨ ルビット舗装 (大林道路(株))
⑩ アイストッパー (大林道路(株))
⑪ フル・ファンクション・ペーブ ((株) ガイアート)
凍結抑制舗装には物理系、化学系、物理化学系に分類されるが、地域特性に合致する工法選定の判断資料が少なかったことから、試験フィールドで検証することになった。
試験はこの11種の凍結抑制舗装と、通常舗装の密粒度アスコンとの比較で行われ、一冬経過した平成27年7月、その中間報告が発表された。
その結果、通常舗装に比べると凍結しにくいとしている。そして、除雪業者の感想は「少雪時、交通量が多い場合に効果を感じている」とのこと。
ということは、少雪以外や交通量が少ない時はどうなるのだろうか?
気になって翌冬、私はCCTVのライブ画像を見てみた。雪がかなり降っていたが(時間降雪深は5㎝ぐらいか)、試験フィールド箇所はどの路面も真っ白のアイスバーンになっていた。
凍結抑制舗装のうち化学系であれば、混入されている凍結防止剤がある限りは融雪することもありうるが、物理系のものは雪を融かすことができないからだろう。
なお、各舗装の効果を検証する検討会の最終分析はいまだに未発表となっていて、経過観察がどうなったかは不明となっている。
機会があれば長岡に出向いて、凍結抑制舗装はアイスバーンを防止できるのか、間近で観察してみたい。
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凍結抑制舗装のアイスバーンの防止能力は? |