ミラーバーンやアイスバーンなど、路面凍結によるスリップ事故を防止するための各種方法の、特徴とライフサイクルコストを、下表のようにまとめてみた。
近年はヒートポンプで加熱した不凍液を、放熱管で循環させる方法が主流となっている。しかし、ヒートポンプの高コスト、騒音や格納場所の確保が必要だ。ポンプが故障することもある。
また、放熱管の配管スペースが確保できないので、橋面の融雪には不向きだ。
一方、トンネルのように降雪がない箇所では、舗装材にウレタンやゴムなどを混入させた凍結抑制舗装が施工されている。しかし、この舗装は雪を融かすことができないので、降雪があるところではあまり効果が期待できない。
下表のように、超省エネ型ロードヒーティング(ライン型ロードヒーティング)のコストは小さく、かつ、スリップ防止効果が期待できる方法である。しかも、既設の橋にも導入が可能だ。
詳細な設計仕様や設計図集、技術資料は、国土交通省東北地方整備局の東北技術事務所(TEL 022-365-8211)が保有しており、導入を検討する場合はぜひ問い合わせをお願いしたい。
貴重な税金で製作した技術資料を、東北技術事務所が出し惜しみすることはないと思う。
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