振り返れば、自分が取り組んだのは堤防のイタドリ対策やロードヒーティングだけではなかった。
秋田河川国道事務所に勤務していたころに、道路の中央分離帯などのシールコンクリートからの雑草防止対策にも挑んだことがある。
国道7号の秋田南バイパスの4車線化工事の時に、舗装会社などに自分のアイデアを告げると試験施工をしてくれた。
道路に雑草が生えているのを見ると、街や道が荒廃しているように見える。東北にインバウンドが少ないのは、ひょっとしてこれも原因なのかもしれない。
ロンドンとパリの街並みと比べると一目瞭然。日本の道路の景観は、なんとまあ貧祖なのだろうかと心が痛むのである。
高規格道路の秋田道の金浦インター近くの雑草状況。近くには美しい鳥海山が見えるのだが、道路の雑草はその景色を台無しにしているようだ。
二本松市内の国道4号の雑草状況。街が寂れしまったのだろうかと思わせるような景観になっている。
大河原町内の国道4号の雑草状況。雑草だけでなく木も生えている。
ロンドンの道路。雑草は見当たらない。
ロンドンの道路。雑草なのか草花なのか背の低い草が見えるが、荒廃した風景ではない。
パリのシャルル・ガルシア通り。さすがパリ。街並みも美しい。
嶋津技術士残日録
国交省に40年間在職し、堤防の厄介モノであるイタドリやセイタカアワダチソウを、ジオネットと呼ばれる樹脂製の網で、恒久的に成長を抑制するコスト削減手法を開発。ジオネットはモグラやキツネの防止、越水による侵食の防止効果もあり、堤防の強靭化に貢献できます。 また、従来の5分の1程度のコストや電力量で融雪効果が発揮できる、超省エネ型ロードヒーティング(別名ライン型ロードヒーティング)も開発。この二つの技術をメインに、技術士としての残り少ない日々の想いを綴って技術伝承し、少しでも社会に貢献できればと願っています。 (連絡先 atk.shimazu@gmail.com)
2026年4月13日月曜日
2025年10月15日水曜日
堤防でイタドリの成長抑制の試験施工を行う(11) (堤防のイタドリ・ブタクサ・セイヨウカラシナ・セイタカアワダチソウ・セイバンモロコシ・アレチウリ・モグラ・キツネ・イノシシ対策に挑む)
広瀬川の堤防がきれいに除草されていた。
私がイタドリが生えないようにと「雑草抑制ネット」を敷いた箇所は、ありがたいことにその効果を確認できるようにきちんと実験の一画を残していてくれた。
実験区画の除草は春から一度もしていない。
しかし、その一画に1本、セイタカアワダチソウが生えている。
私が開発した「雑草抑制ネット」はイタドリだけでなくセイタカアワダチソウも防止できるはずなのに、高さ1mを超すセイタカアワダチソウが1本、高々と立っている。
一瞬、セイタカアワダチソウの根が「雑草抑制ネット」の網目を破って生育しているのではないかと驚いて根元を良く見ると、根がネットの表面を這って延びていた。
セイタカアワダチソウの根はネットを突き破ることができないので、ネットの上を這いながらネットを敷いていない所まで根を伸ばして養分を吸って生きていたのだ。
セイタカアワダチソウの生命力の強さに脱帽である。
春から一度も除草していないのに、セイタカアワダチソウは例外として雑草の背丈はこの程度で済んでいるのだから、「雑草抑制ネット」は十分、雑草をコントロールできていると思う。
除草した堤防の法面にポツンと実験区画が残されていた。春から除草は一度もしていないが雑草の草丈はセイタカアワダチソウ以外は低く抑えられている。この程度であれば除草は数年に一度の頻度でもいいのではないかと思われる。 実験区画の中に一本だけセイタカアワダチソウが生えていた。これでは「雑草抑制ネット」にならないと心配して近づいてみると……。 なんと、セイタカアワダチソウの根はネットの上を這いながらネットの無い地面まで延びてしっかりと生きていた。 実験で使用した「雑草抑制ネット」。開発者は自分。 メーカーは「タキロンシーアイシビル㈱」
私がイタドリが生えないようにと「雑草抑制ネット」を敷いた箇所は、ありがたいことにその効果を確認できるようにきちんと実験の一画を残していてくれた。
実験区画の除草は春から一度もしていない。
しかし、その一画に1本、セイタカアワダチソウが生えている。
私が開発した「雑草抑制ネット」はイタドリだけでなくセイタカアワダチソウも防止できるはずなのに、高さ1mを超すセイタカアワダチソウが1本、高々と立っている。
一瞬、セイタカアワダチソウの根が「雑草抑制ネット」の網目を破って生育しているのではないかと驚いて根元を良く見ると、根がネットの表面を這って延びていた。
セイタカアワダチソウの根はネットを突き破ることができないので、ネットの上を這いながらネットを敷いていない所まで根を伸ばして養分を吸って生きていたのだ。
セイタカアワダチソウの生命力の強さに脱帽である。
春から一度も除草していないのに、セイタカアワダチソウは例外として雑草の背丈はこの程度で済んでいるのだから、「雑草抑制ネット」は十分、雑草をコントロールできていると思う。
除草した堤防の法面にポツンと実験区画が残されていた。春から除草は一度もしていないが雑草の草丈はセイタカアワダチソウ以外は低く抑えられている。この程度であれば除草は数年に一度の頻度でもいいのではないかと思われる。 実験区画の中に一本だけセイタカアワダチソウが生えていた。これでは「雑草抑制ネット」にならないと心配して近づいてみると……。 なんと、セイタカアワダチソウの根はネットの上を這いながらネットの無い地面まで延びてしっかりと生きていた。 実験で使用した「雑草抑制ネット」。開発者は自分。 メーカーは「タキロンシーアイシビル㈱」
2025年7月9日水曜日
堤防でイタドリの成長抑制の試験施工を行う(10) (堤防のイタドリ・ブタクサ・セイヨウカラシナ・セイタカアワダチソウ・セイバンモロコシ・アレチウリ・モグラ・キツネ・イノシシ対策に挑む)
国土交通省の北上川下流河川事務所が管理する江合川で、雑草抑制ネット(タキロンシーアイシビル社製 高密度ポリエチレン製の1mmメッシュのネット)によるイタドリの抑制実験を開始したのが2023年1月。それから2年6か月経過した。
2025年7月4日の午後、現地に到着して効果状況を観察した。
下の写真のAとBのエリアは雑草抑制ネットを敷いているが、Cのエリアはネットを使用しないで堤防を50㎝掘って土を入れ替えて野芝を張った従来工法である。
堤防は6月17日にラジコン除草機械で除草済みだったが、Cのエリアでは、新しいイタドリの芽が30㎝程度に伸びていた。もう2~3年もすれば、元のイタドリのジャングルに戻ってしまいそうである。1m2あたり1万円もかけて芝の張替えをしても、5年ほどで元の木阿弥なのである。
一方で、雑草抑制ネットを敷いたAとBのエリアでは、5~10㎝程度の小さなイタドリがポツリポツリと生えているだけである。昨年よりも数は減ったようであり、草丈も短くなっている。地中にイタドリの地下茎がまだ残っているらしく、細々と生き続けているようだ。
この程度だと堤防の点検作業には支障が無いし、植生維持上でも実害はない。イタドリの恒久対策と位置づけていいだろう。
ネットの上をラジコン除草機械が通ったら、機械が滑って転落するのではないかと心配する諸兄がいたが、野芝が剥げ落ちたり、ネットが露出していないので、この心配は無用だった。
Aのエリアは表土を10㎝入替え法面整形して雑草抑制ネットを敷き、その上に直に野芝を張るのでコストは1m2あたり6~7千円で済む。100年あたりのLCCで比較すると、雑草抑制ネット工法は従来工法の9分の1と極めて経済的である。
さらに、セイタカアワダチソウやヨモギ、ススキなどの繁茂も防止できるし、モグラの営巣も防止できる優れモノなのである。
雑草抑制ネットを使用していないCのエリアには、30㎝程のイタドリの芽が20本近く生えだしていた。 雑草抑制ネットを使用していないCのエリアに生えだしたイタドリ。あと2~3年もすれば元のイタドリのジャングルに戻ってしまいそうである。 雑草抑制ネットを使用していないCのエリアに生えだしたイタドリ。除草して17日目でもうこれ程大きくなっている。 雑草抑制ネットを使用していないCのエリアには草丈が30㎝ものイタドリが20本以上も生えていた。イタドリの占有率は約20%になっている。来年はさらに増えるはずである。 雑草抑制ネットを使用したAのエリアに生えたイタドリ。草丈は5㎝ぐらい。この程度だと堤防の管理上ではまったく問題がないといえる。イタドリの占有率は1%にもなっていない。 この実験で使用した雑草抑制ネット。土の中にあるので直射日光が当たらないので劣化しにくい。
2025年7月4日の午後、現地に到着して効果状況を観察した。
下の写真のAとBのエリアは雑草抑制ネットを敷いているが、Cのエリアはネットを使用しないで堤防を50㎝掘って土を入れ替えて野芝を張った従来工法である。
堤防は6月17日にラジコン除草機械で除草済みだったが、Cのエリアでは、新しいイタドリの芽が30㎝程度に伸びていた。もう2~3年もすれば、元のイタドリのジャングルに戻ってしまいそうである。1m2あたり1万円もかけて芝の張替えをしても、5年ほどで元の木阿弥なのである。
一方で、雑草抑制ネットを敷いたAとBのエリアでは、5~10㎝程度の小さなイタドリがポツリポツリと生えているだけである。昨年よりも数は減ったようであり、草丈も短くなっている。地中にイタドリの地下茎がまだ残っているらしく、細々と生き続けているようだ。
この程度だと堤防の点検作業には支障が無いし、植生維持上でも実害はない。イタドリの恒久対策と位置づけていいだろう。
ネットの上をラジコン除草機械が通ったら、機械が滑って転落するのではないかと心配する諸兄がいたが、野芝が剥げ落ちたり、ネットが露出していないので、この心配は無用だった。
Aのエリアは表土を10㎝入替え法面整形して雑草抑制ネットを敷き、その上に直に野芝を張るのでコストは1m2あたり6~7千円で済む。100年あたりのLCCで比較すると、雑草抑制ネット工法は従来工法の9分の1と極めて経済的である。
さらに、セイタカアワダチソウやヨモギ、ススキなどの繁茂も防止できるし、モグラの営巣も防止できる優れモノなのである。
雑草抑制ネットを使用していないCのエリアには、30㎝程のイタドリの芽が20本近く生えだしていた。 雑草抑制ネットを使用していないCのエリアに生えだしたイタドリ。あと2~3年もすれば元のイタドリのジャングルに戻ってしまいそうである。 雑草抑制ネットを使用していないCのエリアに生えだしたイタドリ。除草して17日目でもうこれ程大きくなっている。 雑草抑制ネットを使用していないCのエリアには草丈が30㎝ものイタドリが20本以上も生えていた。イタドリの占有率は約20%になっている。来年はさらに増えるはずである。 雑草抑制ネットを使用したAのエリアに生えたイタドリ。草丈は5㎝ぐらい。この程度だと堤防の管理上ではまったく問題がないといえる。イタドリの占有率は1%にもなっていない。 この実験で使用した雑草抑制ネット。土の中にあるので直射日光が当たらないので劣化しにくい。
2025年6月11日水曜日
堤防でイタドリの成長抑制の試験施工を行う(9) (堤防のイタドリ・ブタクサ・セイヨウカラシナ・セイタカアワダチソウ・セイバンモロコシ・アレチウリ・モグラ・キツネ・イノシシ対策に挑む)
家の近くを広瀬川の清流が流れている。
ここは河口からおよそ30㎞ほどさかのぼった広瀬川の中流である。
5月になると藤の花が見事に咲き乱れる。川の流れの音に混じってカエルや様々な小鳥たちのさえずりも聞こえる。ここはカエルや小鳥たちの楽園だ。
舗装していない土と草の野道を歩くのはとても気持ちがいい。周辺の住人達もこの径を散歩しているようだ。径は20㎝ほどの幅で踏み固められていてぬかるみはなく、気持ちよく歩くことができる。
しかし、イタドリはこんなところにも容赦なく繁茂する。中には丈が3mを超すものもある。
イタドリは除草しても次から次と繁茂を続ける。2週間も除草しないと人が歩けなくなる。下の写真はイタドリで覆いつくされた散歩道だ。
数年前から下の写真のように毎週、鎌で堤防の草刈りをしている。草刈り幅は1.5mと狭いが、散歩するには十分な幅だ。それに草刈り後の青草の生気に満ちた匂いが気に入っている。草刈りの匂いは子供のころの運動会のグランドの匂いである。
しかし、草刈りを2週間ほどさぼると、またもとのジャングルに戻ってしまう。
堤防などに様々な雑草が生える中で、イタドリやセイタカアワダチソウほど、成長が早く大きくなる草はない。つまり、イタドリやセイタカアワダチソウをコントロールできれば、除草作業は大幅に軽減できることになる。
そんな思いから、3年前、わずか1.5m四方の規模ではあるが、タキロンシーアイシビル社製の雑草抑制ネットを敷設した。
そのネットの上にホームセンターから買ってきた、半分枯れかけた高麗芝を張ったが全滅して枯れてしまったものの、イタドリの萌芽はまったくなくなった。
景観上の違和感もない。
国土交通省の北海道開発局では、こうした取り組みが年に数万m2規模で実践されているとのことである。北海道のイタドリは本州のものよりも太く、草丈が高い。さらに至る所に繁茂している。
黒いネットシートがタキロンシーアイシビル社製の雑草抑制ネット。継目から雑草が萌芽できないようになっている。
ピンクのリボンのある位置がタキロンシーアイシビル社製の雑草抑制ネットを敷設した場所。イタドリの繁茂は完璧に制御できている。ネットは露出していないので違和感もない。 ネットシートの端部を折り返し加工してあるので、ネットシートの隙間からイタドリが萌芽することはできなくなっている。(特許製品) 旭川開発建設部では、雑草抑制ネットを活用して大規模な堤防法面補修工事を行っている。この結果、イタドリだけでなくセイタカアワダチソウの防止にも効果が発揮されている。また、モグラの巣穴もなくなったとのことである。さらに、越水に対しても相当な耐侵食性を発揮できる可能性がある。
ここは河口からおよそ30㎞ほどさかのぼった広瀬川の中流である。
5月になると藤の花が見事に咲き乱れる。川の流れの音に混じってカエルや様々な小鳥たちのさえずりも聞こえる。ここはカエルや小鳥たちの楽園だ。
舗装していない土と草の野道を歩くのはとても気持ちがいい。周辺の住人達もこの径を散歩しているようだ。径は20㎝ほどの幅で踏み固められていてぬかるみはなく、気持ちよく歩くことができる。
しかし、イタドリはこんなところにも容赦なく繁茂する。中には丈が3mを超すものもある。
イタドリは除草しても次から次と繁茂を続ける。2週間も除草しないと人が歩けなくなる。下の写真はイタドリで覆いつくされた散歩道だ。
数年前から下の写真のように毎週、鎌で堤防の草刈りをしている。草刈り幅は1.5mと狭いが、散歩するには十分な幅だ。それに草刈り後の青草の生気に満ちた匂いが気に入っている。草刈りの匂いは子供のころの運動会のグランドの匂いである。
しかし、草刈りを2週間ほどさぼると、またもとのジャングルに戻ってしまう。
堤防などに様々な雑草が生える中で、イタドリやセイタカアワダチソウほど、成長が早く大きくなる草はない。つまり、イタドリやセイタカアワダチソウをコントロールできれば、除草作業は大幅に軽減できることになる。
そんな思いから、3年前、わずか1.5m四方の規模ではあるが、タキロンシーアイシビル社製の雑草抑制ネットを敷設した。
そのネットの上にホームセンターから買ってきた、半分枯れかけた高麗芝を張ったが全滅して枯れてしまったものの、イタドリの萌芽はまったくなくなった。
景観上の違和感もない。
国土交通省の北海道開発局では、こうした取り組みが年に数万m2規模で実践されているとのことである。北海道のイタドリは本州のものよりも太く、草丈が高い。さらに至る所に繁茂している。
黒いネットシートがタキロンシーアイシビル社製の雑草抑制ネット。継目から雑草が萌芽できないようになっている。
ピンクのリボンのある位置がタキロンシーアイシビル社製の雑草抑制ネットを敷設した場所。イタドリの繁茂は完璧に制御できている。ネットは露出していないので違和感もない。 ネットシートの端部を折り返し加工してあるので、ネットシートの隙間からイタドリが萌芽することはできなくなっている。(特許製品) 旭川開発建設部では、雑草抑制ネットを活用して大規模な堤防法面補修工事を行っている。この結果、イタドリだけでなくセイタカアワダチソウの防止にも効果が発揮されている。また、モグラの巣穴もなくなったとのことである。さらに、越水に対しても相当な耐侵食性を発揮できる可能性がある。
2024年11月18日月曜日
粘り強い河川堤防か、堤防嵩上げか
国土交通省は令和6年11月7日、「粘り強い河川堤防」の応募技術として、越水に対する性能等が一定程度確認された4技術の技術比較表を公表した。
昨年の3月から公募を開始し、半年ほどかけて評価検証して、本来であれば昨年度末に技術比較表を公表する予定だったらしいが、作業が難航したらしく、スケジュールは7か月ほど遅れてしまった。
公募条件は、越流水深が30㎝の場合でも3時間耐えられることである。
しかし、目標の越流水深30㎝に対して堤防を50㎝嵩上げすれば越水は防げるし、応募されたどの技術よりも堤防嵩上げが経済的であることが判明した。
粘り強い河川堤防か、堤防嵩上げか。どちらを選択するかは、浸水被害に悩む流域住民の判断や意見が必要である。
堤防を50㎝嵩上げした場合のコストは10万円/1m(直工)になった。さらに100㎝の嵩上げだと15万円/1m(直工)で済みそうである。
今回公表された各応募工法の単価は以下のとおりであり、堤防嵩上げの方が圧倒的に経済的であることが分かる。
堤防を100㎝も嵩上げすれば、越水する確率は大幅に低減し、国民の大切な血税を無駄に投入する必要もなくなる。
粘り強い堤防か、堤防嵩上げか。今後、使い分けの議論が国交省内で始まるものと思われるが、大切なことは流域住民との合意が重要になるということである。
①、カゴ枠法面工 32.9万円/1m
②、改良型被覆ブロック等を用いた表面被覆型の堤防強化技術 33.8万円/1m
③、透気防水シート「ブリーザブルシート」 17.7万円/1m
④、越流対策型 布製型枠工法 28.7万円/1m
国土交通省の治水課が発表した技術比較表の詳細は下記による。
https://www.mlit.go.jp/river/kasen/teibou_kyouka/index.html
なお、今後は4技術の技術比較表に基づき、国交省の出先機関の各地方整備局がパイロット工事や試験施工を行う場合の参考資料として取り扱われ、完成後は効果検証される予定となっている。
しかし、試験施工箇所で越水が発生する可能性は天気しだいであり、効果検証がいつできるかは予測不可能だ。
①、カゴ枠法面工 堤防嵩上げの約3倍の32.9万円/1m カゴのままで景観上で問題がないだろうか?
②、改良型被覆ブロック等を用いた表面被覆型の堤防強化技術 堤防嵩上げの約3倍の33.8万円/1m 覆土の厚さが一律30㎝だが、千曲川のように覆土が滑落しないか不安である。
③、透気防水シート「ブリーザブルシート」 堤防嵩上げの約2倍の17.7万円/1m 覆土の厚さが一律30㎝だが、シートは表面水は浸透できないのでシートがすべり面になって覆土が滑り落ちるのではないかとの懸念がある。それに施工中にシートを傷つけてしまう可能性もある。
④、越流対策型 布製型枠工法 堤防嵩上げの約3倍の28.7万円/1m 覆土の厚さが一律30㎝だが、千曲川のように覆土が滑落するのではないかと不安である。 千曲川の覆土の崩落状況。覆土の下にはコンクリートブロックがある。覆土の崩落は数か所で発生し、北陸地方整備局は検討会を設けて対策をすることとなった。検討会の資料は次のとおり。
https://www.hrr.mlit.go.jp/river/chikumafukudochousa/01_(1)240625_siryou,all.pdf 北陸地方整備局の検討会が再発防止策として打ち出した、覆土を緩勾配にする案だがコストが膨大になる。最初から堤防嵩上げしていれば、裏法面のブロックでの補強が不要になり、覆土が崩れることもなかったと思われる。粘り強い堤防に固執するとコストアップがついてくることになるので、嵩上げとの比較検討が必要である。
昨年の3月から公募を開始し、半年ほどかけて評価検証して、本来であれば昨年度末に技術比較表を公表する予定だったらしいが、作業が難航したらしく、スケジュールは7か月ほど遅れてしまった。
公募条件は、越流水深が30㎝の場合でも3時間耐えられることである。
しかし、目標の越流水深30㎝に対して堤防を50㎝嵩上げすれば越水は防げるし、応募されたどの技術よりも堤防嵩上げが経済的であることが判明した。
粘り強い河川堤防か、堤防嵩上げか。どちらを選択するかは、浸水被害に悩む流域住民の判断や意見が必要である。
堤防を50㎝嵩上げした場合のコストは10万円/1m(直工)になった。さらに100㎝の嵩上げだと15万円/1m(直工)で済みそうである。
今回公表された各応募工法の単価は以下のとおりであり、堤防嵩上げの方が圧倒的に経済的であることが分かる。
堤防を100㎝も嵩上げすれば、越水する確率は大幅に低減し、国民の大切な血税を無駄に投入する必要もなくなる。
粘り強い堤防か、堤防嵩上げか。今後、使い分けの議論が国交省内で始まるものと思われるが、大切なことは流域住民との合意が重要になるということである。
①、カゴ枠法面工 32.9万円/1m
②、改良型被覆ブロック等を用いた表面被覆型の堤防強化技術 33.8万円/1m
③、透気防水シート「ブリーザブルシート」 17.7万円/1m
④、越流対策型 布製型枠工法 28.7万円/1m
国土交通省の治水課が発表した技術比較表の詳細は下記による。
https://www.mlit.go.jp/river/kasen/teibou_kyouka/index.html
なお、今後は4技術の技術比較表に基づき、国交省の出先機関の各地方整備局がパイロット工事や試験施工を行う場合の参考資料として取り扱われ、完成後は効果検証される予定となっている。
しかし、試験施工箇所で越水が発生する可能性は天気しだいであり、効果検証がいつできるかは予測不可能だ。
①、カゴ枠法面工 堤防嵩上げの約3倍の32.9万円/1m カゴのままで景観上で問題がないだろうか?
②、改良型被覆ブロック等を用いた表面被覆型の堤防強化技術 堤防嵩上げの約3倍の33.8万円/1m 覆土の厚さが一律30㎝だが、千曲川のように覆土が滑落しないか不安である。
③、透気防水シート「ブリーザブルシート」 堤防嵩上げの約2倍の17.7万円/1m 覆土の厚さが一律30㎝だが、シートは表面水は浸透できないのでシートがすべり面になって覆土が滑り落ちるのではないかとの懸念がある。それに施工中にシートを傷つけてしまう可能性もある。
④、越流対策型 布製型枠工法 堤防嵩上げの約3倍の28.7万円/1m 覆土の厚さが一律30㎝だが、千曲川のように覆土が滑落するのではないかと不安である。 千曲川の覆土の崩落状況。覆土の下にはコンクリートブロックがある。覆土の崩落は数か所で発生し、北陸地方整備局は検討会を設けて対策をすることとなった。検討会の資料は次のとおり。
https://www.hrr.mlit.go.jp/river/chikumafukudochousa/01_(1)240625_siryou,all.pdf 北陸地方整備局の検討会が再発防止策として打ち出した、覆土を緩勾配にする案だがコストが膨大になる。最初から堤防嵩上げしていれば、裏法面のブロックでの補強が不要になり、覆土が崩れることもなかったと思われる。粘り強い堤防に固執するとコストアップがついてくることになるので、嵩上げとの比較検討が必要である。
2024年10月16日水曜日
粘り強い河川堤防よりも、堤防嵩上げが経済的
令和元年の台風第19号で越水破堤が多発したことから、国土交通省の治水課は大学教授や土研の所長などによる検討会を設け、粘り強い河川堤防の検討を開始してからすでに4年経った。
しかし、検討会からは粘り強い河川堤防の具体的な構造を生み出すことができなく、やむなく大学や企業から技術案を公募するという顛末となった。 公募は、越流水深が30㎝で3時間耐えられることが条件となった。
応募された16件の技術のうち4件だけが一定の評価がつけられ、パイロット工事や試験施工の対象として今後取り扱われることになった。しかし、どの工法も覆土が必要なので、相当の費用がかかりそうなのが課題といえる。
そこで思うのは、粘り強い河川堤防をめざすよりは、堤防の高さを嵩上げした方が合理的になるケースもあるかなということである。
国交省の募集要項に示された堤防の天端幅5m、堤防高さ5m、のり勾配2割の条件で、堤防を50㎝嵩上げしたときの費用を試算してみた。公募条件の越流水深は30㎝だが、これに20㎝の余裕を持たせて嵩上げ高を50㎝としてみた。
試算では腹付け盛土や法面工、舗装復旧を含めても10万円/1m(直工)程度で済みそうだ。
一方、千曲川など台風第19号の復旧工事で施工された、堤防裏法面をブロックで固めた構造だと、25万円/1m(直工)を軽く越してしまう。この25万円/1mがあったら、堤防は1m近く嵩上げできる計算になる。堤防を1m嵩上すると越水の可能性は大幅に軽減するし、越水しなければ浸水被害も発生しないことになる。
越流水深30㎝の条件だと、粘り強い河川堤防をめざすよりは、堤防を50㎝嵩上げして越水させない方が安全で経済的だ。
言い換えれば、今、国が検討している粘り強い河川堤防の構造は、堤防嵩上げとの経済比較が必要だということになる。もちろん、嵩上げして既存の橋梁や道路、宅地へ影響がないことが前提である。
粘り強い河川堤防の整備は、堤防の嵩上げが物理的に不可能な箇所に限定して整備すべきとの声があがりそうである。
大切なことは、流域住民がどちらを望むかである。
越流の可能性が軽減されて浸水のリスクの低い堤防の嵩上げがいいのか、家が浸水しても粘り強い堤防を望むのかの意向確認が必要であろう。
国総研のイメージする「粘り強い河川堤防」。しかし、越水したら家が浸水してしまう。「粘り強い河川堤防」に多額の予算を費やすよりは、コストが安くて浸水の可能性が低い嵩上げの方が、安心だと思う流域住民もかなり多いと思うのだが。
しかし、検討会からは粘り強い河川堤防の具体的な構造を生み出すことができなく、やむなく大学や企業から技術案を公募するという顛末となった。 公募は、越流水深が30㎝で3時間耐えられることが条件となった。
応募された16件の技術のうち4件だけが一定の評価がつけられ、パイロット工事や試験施工の対象として今後取り扱われることになった。しかし、どの工法も覆土が必要なので、相当の費用がかかりそうなのが課題といえる。
そこで思うのは、粘り強い河川堤防をめざすよりは、堤防の高さを嵩上げした方が合理的になるケースもあるかなということである。
国交省の募集要項に示された堤防の天端幅5m、堤防高さ5m、のり勾配2割の条件で、堤防を50㎝嵩上げしたときの費用を試算してみた。公募条件の越流水深は30㎝だが、これに20㎝の余裕を持たせて嵩上げ高を50㎝としてみた。
試算では腹付け盛土や法面工、舗装復旧を含めても10万円/1m(直工)程度で済みそうだ。
一方、千曲川など台風第19号の復旧工事で施工された、堤防裏法面をブロックで固めた構造だと、25万円/1m(直工)を軽く越してしまう。この25万円/1mがあったら、堤防は1m近く嵩上げできる計算になる。堤防を1m嵩上すると越水の可能性は大幅に軽減するし、越水しなければ浸水被害も発生しないことになる。
越流水深30㎝の条件だと、粘り強い河川堤防をめざすよりは、堤防を50㎝嵩上げして越水させない方が安全で経済的だ。
言い換えれば、今、国が検討している粘り強い河川堤防の構造は、堤防嵩上げとの経済比較が必要だということになる。もちろん、嵩上げして既存の橋梁や道路、宅地へ影響がないことが前提である。
粘り強い河川堤防の整備は、堤防の嵩上げが物理的に不可能な箇所に限定して整備すべきとの声があがりそうである。
大切なことは、流域住民がどちらを望むかである。
越流の可能性が軽減されて浸水のリスクの低い堤防の嵩上げがいいのか、家が浸水しても粘り強い堤防を望むのかの意向確認が必要であろう。
国総研のイメージする「粘り強い河川堤防」。しかし、越水したら家が浸水してしまう。「粘り強い河川堤防」に多額の予算を費やすよりは、コストが安くて浸水の可能性が低い嵩上げの方が、安心だと思う流域住民もかなり多いと思うのだが。
2024年7月18日木曜日
越水対策の行方 ~応募技術の評価が公表される~
令和6年6月19日、国土技術研究センターが民間企業や大学などを対象にして公募した、粘り強い河川堤防の技術に対する評価が、同センターのホームページで公表された。
これは、国交省の「河川堤防の強化に関する技術検討会(座長 山田正 中央大学教授)」から、第三者機関として指定された国土技術研究センターが、民間や大学などから応募された技術に対して行われた評価結果である。
応募件数は全部で16件だったが、今回は評価階層のC以上の5件だけの公表となり、ほかは選外となっている。
評価階層はAからDまであり、例えばDの場合は提案技術の性能に課題があると評され、粘り強い堤防の機能が無いと判断される領域のもので、今回は公表対象から外されている。
評価Aは性能に問題がなく改善の余地もないパーフェクトのものをさすが、今回は該当はなかった。
工法の種類では被覆型が4件、自立型が1件となっていて、今後、評価された個々の技術の特徴を明らかにした「技術比較表」を整理し、国交省などが公表することになっている。そして、この「技術比較表」に基づいて地方整備局が、パイロット施工や小規模試験施工を実施することになっている。
「技術比較表」にはコストや施工性などの指標が示されるものと思われる。
現時点での私が抱く懸念や感想は以下のとおりである。
被覆型の4工法に共通しているのは、どれも覆土が必要なことである。堤防の裏法面がカゴ枠やブロック、シートのままでは、地域の景観を破壊してしまうから、どうしても覆土が必要になってしまうし、覆土しないと直射日光でシートは劣化してしまう。(覆土が不要な工法は、私が提唱するジオネット+緑化ぐらいである)
カゴ枠の上に覆土する場合、土砂がカゴ枠の中に吸い込まれないように吸出し防止材を敷く必要がある。階段状になったカゴ枠の上の覆土は、かなりの土量が必要となるので、コストアップが心配だ。
被覆ブロックの上に覆土する場合は、覆土が崩落しないように工夫が必要だ。千曲川の災害復旧工事では、ブロック上の覆土が何度も滑落したとの報道があったからである。
透気防水シートに覆土する場合は、シートがすべり面になって覆土が崩壊するのではないかとの懸念もある。また、このシートは排気はできても排水ができないので、堤防の下面からの浸透してくる河川水をどうやって排水するのかが課題になりそうである。
布製型枠工法は文字どおりに、現地で布製の型枠の中に生コンクリートを流し込んでコンクリート護岸を築造する工法である。この方法も覆土が必要になるので、覆土が滑落しないような対策が必要である。
さらに大きな懸念は、覆土してしまうとカゴ枠やシート、ブロックの異常や変状を確認することが難しくなってしまうということである。カゴ枠はメッキ仕上げの鉄線なのでいつかは錆びて破断してしまうかもしれない。コンクリートはクラックが発生するし、シートは施工中に重機で破損しているかもしれない。破断やクラックなど覆土で見えなくなるもの(不可視部分)をどうやって点検し補修していくかである。
不可視部分の日常点検は、令和2年2月の委員会発足当時の開発目標のひとつとしてあげられていたテーマでもある。覆土して見えなくなった対策施設の点検や補修をどのようにすべきなのかが課題になりそうである。
また、この粘り強い堤防の整備対象をどこにするかも大きな課題である。数年前、危機管理型ハード対策と称して、全国的規模で堤防の裏法面の堤脚部をブロック張で補強したが、当然ながらこの区間が整備対象の最優先箇所となるはずである。
しかし、施工済みの堤脚部の張ブロックと、新たに開発された粘り強い堤防の構造が異なるので、せっかく整備した堤脚部の張ブロックが使えなくなる可能性も出てくる。これにどう対処するのかも問われることになる。
まずは、国土交通省などが間もなく公表する予定の「技術比較表」を見てから、今後の方向を予想したいと思うが、現時点で施工性の面でブロック張が有利だと考えられる。既存の危機管理型ハード対策で設置した張ブロックを再利用できる余地もあるからだ。
しかし、越水対策はなかなか進まない。「技術比較表」もいつ公表されるのかまったく分からない状態だ。
事務局内でいろいろ揉めているのだろうが、今年も間もなく洪水の季節がやってくる。
越水破堤は毎年どこかで発生しているのだから、座して死を待っていてはいけない。
一刻でも早く低コストの粘り強い堤防を整備し、流域住民の安全・安心を確保することが流域治水の基本だ。
うかうかしていると、越水破堤は簡単に発生してしまう。
6月19日に国土技術研究センターが発表した公募された技術の評価結果。応募技術は16件あって、C評価以上のものを公表対象としている。 昨年、国土技術研究センターが応募要領で示した評価階層の分類表。
これは、国交省の「河川堤防の強化に関する技術検討会(座長 山田正 中央大学教授)」から、第三者機関として指定された国土技術研究センターが、民間や大学などから応募された技術に対して行われた評価結果である。
応募件数は全部で16件だったが、今回は評価階層のC以上の5件だけの公表となり、ほかは選外となっている。
評価階層はAからDまであり、例えばDの場合は提案技術の性能に課題があると評され、粘り強い堤防の機能が無いと判断される領域のもので、今回は公表対象から外されている。
評価Aは性能に問題がなく改善の余地もないパーフェクトのものをさすが、今回は該当はなかった。
工法の種類では被覆型が4件、自立型が1件となっていて、今後、評価された個々の技術の特徴を明らかにした「技術比較表」を整理し、国交省などが公表することになっている。そして、この「技術比較表」に基づいて地方整備局が、パイロット施工や小規模試験施工を実施することになっている。
「技術比較表」にはコストや施工性などの指標が示されるものと思われる。
現時点での私が抱く懸念や感想は以下のとおりである。
被覆型の4工法に共通しているのは、どれも覆土が必要なことである。堤防の裏法面がカゴ枠やブロック、シートのままでは、地域の景観を破壊してしまうから、どうしても覆土が必要になってしまうし、覆土しないと直射日光でシートは劣化してしまう。(覆土が不要な工法は、私が提唱するジオネット+緑化ぐらいである)
カゴ枠の上に覆土する場合、土砂がカゴ枠の中に吸い込まれないように吸出し防止材を敷く必要がある。階段状になったカゴ枠の上の覆土は、かなりの土量が必要となるので、コストアップが心配だ。
被覆ブロックの上に覆土する場合は、覆土が崩落しないように工夫が必要だ。千曲川の災害復旧工事では、ブロック上の覆土が何度も滑落したとの報道があったからである。
透気防水シートに覆土する場合は、シートがすべり面になって覆土が崩壊するのではないかとの懸念もある。また、このシートは排気はできても排水ができないので、堤防の下面からの浸透してくる河川水をどうやって排水するのかが課題になりそうである。
布製型枠工法は文字どおりに、現地で布製の型枠の中に生コンクリートを流し込んでコンクリート護岸を築造する工法である。この方法も覆土が必要になるので、覆土が滑落しないような対策が必要である。
さらに大きな懸念は、覆土してしまうとカゴ枠やシート、ブロックの異常や変状を確認することが難しくなってしまうということである。カゴ枠はメッキ仕上げの鉄線なのでいつかは錆びて破断してしまうかもしれない。コンクリートはクラックが発生するし、シートは施工中に重機で破損しているかもしれない。破断やクラックなど覆土で見えなくなるもの(不可視部分)をどうやって点検し補修していくかである。
不可視部分の日常点検は、令和2年2月の委員会発足当時の開発目標のひとつとしてあげられていたテーマでもある。覆土して見えなくなった対策施設の点検や補修をどのようにすべきなのかが課題になりそうである。
また、この粘り強い堤防の整備対象をどこにするかも大きな課題である。数年前、危機管理型ハード対策と称して、全国的規模で堤防の裏法面の堤脚部をブロック張で補強したが、当然ながらこの区間が整備対象の最優先箇所となるはずである。
しかし、施工済みの堤脚部の張ブロックと、新たに開発された粘り強い堤防の構造が異なるので、せっかく整備した堤脚部の張ブロックが使えなくなる可能性も出てくる。これにどう対処するのかも問われることになる。
まずは、国土交通省などが間もなく公表する予定の「技術比較表」を見てから、今後の方向を予想したいと思うが、現時点で施工性の面でブロック張が有利だと考えられる。既存の危機管理型ハード対策で設置した張ブロックを再利用できる余地もあるからだ。
しかし、越水対策はなかなか進まない。「技術比較表」もいつ公表されるのかまったく分からない状態だ。
事務局内でいろいろ揉めているのだろうが、今年も間もなく洪水の季節がやってくる。
越水破堤は毎年どこかで発生しているのだから、座して死を待っていてはいけない。
一刻でも早く低コストの粘り強い堤防を整備し、流域住民の安全・安心を確保することが流域治水の基本だ。
うかうかしていると、越水破堤は簡単に発生してしまう。
6月19日に国土技術研究センターが発表した公募された技術の評価結果。応募技術は16件あって、C評価以上のものを公表対象としている。 昨年、国土技術研究センターが応募要領で示した評価階層の分類表。
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