1:0.5勾配での法面の切り直し作業が完了し、吹付法枠工の施工が始まった。
当初、発注者は民地への影響を少なくするために1:0.3の切土勾配を主張したのだった。
地盤工学会「地山補強土工 設計・施工マニュアル」のP-52には切土補強土工を計画する場合の切土勾配を「無補強の切土のり面の標準勾配から1分~3分程度の急な勾配に採用される」としている。
また、P-53には掘削高さと掘削勾配の関係表が示されていて、軟岩の切土高5mの場合は1:0.2の実例も示されている。
斜面安定工指針では軟岩の切土標準勾配を1:0.5~1:1.2としているので、ここの現場の場合は1:0.6~1:0.8が理想ではあるが、1:0.2の実績もあるということである。しかし、危険度は高くなる。
できることなら1:0.5での切土が望ましいというのが私の気持ちだったが、掘削中に竹の地下茎に抱き込まれた表土が崩れて1:0.3の勾配が確保できなくなり、けっきょく私の提案どおりに1:0.5勾配での切土に戻ったのである。
けっきょく、切土勾配は当初の1:0.3から1:0.5に緩くなった。このおかげで法面の竹は殆んど撤去することになり、道路管理者が竹藪の管理をしなくても済むことになったのである。
吹付法枠工の鋼製枠の据え付け状況。
モルタル吹付の完了後の状況。
クレーン車による法面の削孔状況。歩道の上空にはNTTの架線があり難しいスペースでの作業となった。
鉄筋挿入の施工が終わり、転落防止用の柵が設置された。天端の柵は足場パイプとビニールネットによる簡易的な柵となった。
