耐越水シートに必要な条件は、シートが堤防法面に密着して剥がれにくいことだ。
1mmメッシュのジオネットには1m2当たりに100万個の穴(網目)がある。その穴を芝の根毛や根が突き抜けて堤防法面に延びていく。
つまりは、根毛が無数のアンカーピンとなって頑張るので、ジオネットと堤防法面が一体化するということである。
このような状態で越水が発生しても、芝の葉とジオネットで流速が低下し、芝の根毛が無数のアンカーとなって、水圧や流速に粘り強く対抗して侵食やシートの剥落を防ぐのである。芝の根毛の太さは0.2~0.4mmほど。網目の大きさは1mmなので根毛が通過すると、網目はほぼ塞がり侵食防止効果が向上することになる。
【写真】ジオネットの網目から這い出た芝の根毛。この根毛がアンカーピンの代わりに頑張って法面と一体化する。
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