最初にイタドリの葉っぱにマダラ模様が出現して、徐々に枯れていった。
イタドリの幹の外皮の直下に「維管束」が配列されている。葉っぱが製造した養分を運ぶ「師管」と、地中の水分を運ぶ「路管」で構成されているという。この両方の管が網の目で圧迫されるからだろう。
首を絞められると植物も動物も生きては行けないということなのだろう。
枯れたイタドリ。 |
国交省に40年間在職し、堤防の厄介モノであるイタドリやセイタカアワダチソウを、ジオネットと呼ばれる樹脂製の網で、恒久的に成長を抑制するコスト削減手法を開発。ジオネットはモグラやキツネの防止、越水による侵食の防止効果もあり、堤防の強靭化に貢献できます。 また、従来の5分の1程度のコストや電力量で融雪効果が発揮できる、超省エネ型ロードヒーティング(別名ライン型ロードヒーティング)も開発。この二つの技術をメインに、技術士としての残り少ない日々の想いを綴って技術伝承し、少しでも社会に貢献できればと願っています。 (連絡先 atk.shimazu@gmail.com)
樹脂ネットを通り抜けてイタドリが発芽した。問題はどこまで成長できるかである。 |
![]() |
イタドリで覆われた堤防。こうなると点検員はイタドリをかき分けて歩かねばならず、堤防点検は不可能だ。 |
![]() |
地下2mまで延びたイタドリの地下茎。少しでも取り残すとそこから芽が出て再生するので厄介だ。 |
![]() |
堤防のイタドリを駆除するためにシートを被せたが、イタドリだけでなく芝も枯れることになる。 |
![]() |
日沿道で実働中の超省エネ型ロードヒーティング (「ライン型ロードヒーティング」と呼ばれている)。
わだち部分だけを融雪対象にしているので、工事コストと電力料が従来工法の1/5で済む。
|