2018年5月10日木曜日

堤防のイタドリ

 2015年の春ごろ、職場の回覧資料を見ていると、堤防のイタドリ対策を行っている出張所の報告が2件あった。

 ひとつはイタドリにより裸地化が進行している堤防の法面を掘り返し、芝を張り替えたものの、数年もすると地中に残ったイタドリの地下茎から元のようにイタドリが繁茂してしまったというもの。
 
 もうひとつは、イタドリを刈り取ってその後に防草シートを張り付けると、地表部分の地下茎が枯れたとの報告であった。しかし、堤防を守るはずの芝も枯れるのではないかと思う。

 イタドリは草丈が2~3mまで伸び周りの芝や草を枯らしてしまう。イタドリのせいで日射が悪くなるからという説と、アレロパシーと呼ばれる他の植物を排除するホルモンを放出するからとの説があるが、芝などが枯れて地表面が露出すると、洪水の時に堤防が洗掘されやすくなり弱点となる。
 
 芝を張り替えても再びイタドリが繁茂したのではイタチごっこになってしまい、1m2あたりに1万円近く費やす税金が無駄になってしまう。何かいい方法はないかと思案が始まった。

堤防のイタドリを駆除するためにシートを被せたが、イタドリだけでなく芝も枯れることになる。

0 件のコメント:

コメントを投稿