2018年5月17日木曜日

イタドリ対策の現状と課題

 イタドリの繁茂は堤防点検作業に支障となるほか、堤防の弱体化や除草のコストアップを招くことから、今まで次のような対策が講じられてきたものの恒久的な対策になっていなかった。

(多数回刈り)
 北海道開発局の河川事務所が取り組んだ方法で、年に6回も刈り込むもの。イタドリは徐々に衰退していくという。しかし、予算的な制約から全国的に堤防除草は年に2回というルールになり取り組みは廃止された。

(除草剤の使用)
  国交省の四国や東北地方建設局(現地方整備局)が試行した取り組みで、堤防全体に除 草剤を散布する方法。効果はあるが毎年散布が必要なことと、河川が上水道の水源などに使われていることから全省で除草剤は使用禁止となっている。

(芝の張り替え)
  堤防を50~80㎝程掘り返して新しい野芝を張る方法で一般的なもの。しかし、イタドリの地下茎はそれよりも深いところにあり、少しでも地下茎が残ると再生することが多く、対策の見直しが検討されていた。
イタドリで覆われた堤防。こうなると点検員はイタドリをかき分けて歩かねばならず、堤防点検は不可能だ。

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