2022年6月28日火曜日

越水対策の行方 「河川堤防の強化に関する技術検討会」のスケジュール (5)

 今年の5月20日に再開した「河川堤防の強化に関する技術検討会」の、今後のスケジュールは下表のとおりで、今後は第三者機関としての「導入支援機関(仮称)」を設置する予定だ。この機関は次のような役割を担うこととしている。

・越水に対する粘り強い河川堤防に関する技術の公募
・技術開発目標(評価の目安)
・求める事項等の提示
・技術開発状況の集約・整理
・応募された技術の評価、一次選定、現場への適用技術の抽出
・評価委員会の設置・運営
・性能カタログ等を見据えた技術レポートの作成 など

 導入支援機関は民間等から応募のあった技術提案資料(実験・解析結果等を含む)をもとに、計画高水位以下の水位の流水の通常の作用に対する安全性や、越水に対する性能を確認し、一次選定や現場への適用技術を抽出するのを役割としている。
 導入支援機関内には、技術的判断のための助言や指導を行う、学識者、国土交通省、国土技術政策総合研究所、土木研究所などによる評価委員会がセットされる予定だ。そうなると、導入支援機関は国土技術研究センターが主体になる可能性がある。国土技術研究センターの河川政策グループは、台風第19号以後、越水対策の研究を続けているからだ。(『令和元年東日本台風による堤防決壊と堤防強化について』国土技術研究センター 河川政策グループ首席研究員 佐古俊介https://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/reports/recital/2020/gj2020_02.pdf 参照)

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