5年間で630㎞も整備する。
前述したが、越水による堤防の侵食は法尻だけではない。法肩も同時に侵食されると、河川工学の権威や、過去の災害が証明している。
しかし、張ブロックによる補強は法尻から2mに限定されている。国土交通省の国総研が、水理実験を繰り返して構造緒元を決定したが、なぜ法尻から2mなのかの科学的根拠は示されていない。法尻から2mするための水理実験をしたとの話も聞いていない。
越水対策工事が完了した下の写真。張ブロックの上部は埋戻ししたままで、耐侵食性が期待される芝はまだ生えていない。
もし、今、この場所で越水が発生したらどうなるだろうか。
洪水流は堤防の弱い部分から侵食する。埋め戻したままの芝の生えていない箇所は、大丈夫だろうか。越水流で法肩付近の法面が侵食されて、水流が法尻ブロックの下に回り込むことが容易に推測されるのである。
危機管理型ハード対策としての法尻ブロックが、果たして越水に耐えられるのか、とても心配である。
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完成した越水対策の法尻ブロック。ブロックの上部が裸地化しているので、もし、越水が発生したら最初に侵食されそうだ。 |
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