洪水が越水をすると、最初に侵食されるのはどこか。
河川工学の中島秀雄氏の「図説 河川堤防」では、法肩と法尻が同時に侵食されて徐々に拡大していくとしている。
2004年の新潟豪雨の越水破堤でも、中島氏の定説と同様に法肩と法尻が最初に侵食されたとのことである。
2015年の関東・東北豪雨でも下の写真のように、法肩が侵食された痕跡が残っていた。法肩も法尻も断面形状の変化点である。形状の変化点で浸食や洗掘が起こりやすいということなのだろう。
東京理科大学が2015年11月17日に、大型水理実験場で行った公開実験の動画がユーチューブで公開されているが、その実験でも、法肩から侵食が始まっているのが分かる。
(ユーチューブの「堤防決壊の公開実験」)
https://www.youtube.com/watch?v=jiuuj0WcPq4
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東京理科大学の越水破堤の実験状況。ユーチューブに動画が掲載されている。 |
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